犬の病気の大辞典

乳腺炎

  • 概要

    乳汁を分泌する器官(乳腺)が、炎症をおこす病気です。 細菌の感染や性ホルモンが原因と考えられます。たとえば、授乳期は子犬の歯や爪などで乳頭口に傷がつき、細菌が入りやすくなります。または授乳期以外でも発情後の性ホルモンの影響、離乳による乳汁の滞留などによっても発症します。

  • 症状

    乳腺が腫れる。乳腺にしこりがある。乳腺が化膿している。乳腺が熱をもつ。黄色の乳汁が出る。元気がない。食欲不振。発熱。

  • 検査・処置等

    ・細胞診、細菌培養検査
    ・抗菌剤、抗炎症剤
    ・避妊手術

  • 管理

    授乳の様子を観察し、異常がないか、乳腺に傷がないか、子犬の爪が伸びていないかなどを確認します。また、日ごろから衛生環境の保持に心がけましょう。発情期にたびたび発症するようでしたら、再発防止に避妊手術を行うこともあります。

MEMO

母犬の状態によっては、人工哺乳に切り替えることも検討しましょう。母乳に細菌が含まれていると子犬へ感染するかもしれません。

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