エキノコックス症
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概要
条虫(サナダムシ)という種類の寄生虫が小腸に寄生して発症する病気です。 感染している猫の糞に含まれるエキノコックスの卵が口に入ってしまうことで感染します。目立った症状がみられないこともありますが、幼い猫だと下痢を起こし発育不良につながることもあります。犬、猫をはじめ、キツネやネズミ、そして人にも感染する人獣共通感染症です。人間が感染すると、肝臓や神経、呼吸器などに障害を起こし、最悪は命に関わることもあります。
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症状
下痢をする、食欲がない、お尻をかゆがる、体重が減る
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検査・処置等
・便検査
・駆虫薬 -
管理
ネズミの捕食を防ぐことが重要です。郊外で家の外に出ることが多い猫は予防が難しいので、定期的に便検査を受けるようにしましょう。また、人間にも感染するため、こまめに糞の掃除を行うことが重要です。
MEMO
この寄生虫は体長1~5mm程度の小型のものです。北海道ではキタキツネへの感染がよく知られていますが、関東など寒冷地以外での発症例もあります。多頭飼いの際は、症状がみられた猫だけでなくみんな一緒に処置を行うことがよくあります。駆虫自体は比較的容易ですので、異常がみられたら早めに病院に連れていってあげましょう。
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