ブドウ膜炎

• 概要

  眼球の角膜から水晶体の間にある組織（ブドウ膜）に炎症を起こす病気です。 原因は、細菌やウイルスの感染、角膜炎や結膜炎などからの進行、けんかによるけが、アレルギー、腫瘍などです。ブドウ膜は黒目の周り（虹彩）、ピントを合わせる筋肉（毛様体）、白目の裏の膜（脈絡膜）の総称で、眼球や網膜に酸素や栄養を運ぶ毛細血管が密集している場所でもあります。これら様々な組織に炎症を起こすことで、様々な症状をひきおこしてしまいます。猫では、猫伝染性腹膜炎ウィルスが原因となっていると特に注意が必要です。

• 症状

  目が充血する、目やにが多い、涙が多い、目をショボショボさせる、まぶたが震える、ものにぶつかる

• 検査・処置等

  ・眼科検査
  ・血液検査、Ｘ線検査、超音波検査
  ・ホルモン製剤、抗菌剤、抗炎症剤

• 管理

  確実に予防する方法はありません。定期的に健康診断を受け、早期発見が重要です。