肝性脳症

• 概要

  肝臓の機能が失われ血液に異常を起こすことで、脳に障害をひきおこす病気です。 原因は、肝硬変や門脈シャントなど肝臓の疾患です。肝臓の機能不全により、血液中のアンモニアやその他物質が充分に解毒されないまま脳に運ばれることで全身に異常をきたします。

• 症状

  疲れやすい、食欲がない、体重が減る、嘔吐、下痢、黄疸が出る、意識障害、発育不全

• 検査・処置等

  ・血液検査、X線検査、超音波検査、CT検査、肝生検
  ・抗菌剤、ホルモン製剤、利胆剤、強肝剤

• 管理

  肝臓の病気を防ぐため、薬物や毒物の摂取を防ぐことは日頃の注意で可能です。肝臓は再生力が高い臓器で症状が現れにくいため、気づいた時には病気がかなり進行しています。そうならないよう、定期的に健康診断を受けることが重要です。