
バベシア症
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概要
バべシア原虫という病原体が犬の体内に入り込む事で発症します。 顕著なバべシア病の症状として、散歩に行くのを嫌がり、体を動かさなくなります。普段は活発なのに急に元気がない時は、病気の可能性を疑いましょう。バベシア原虫(極小の寄生虫)がマダニを媒介して犬の赤血球に寄生することで、重度の貧血をひきおこす病気です。寄生したバベシアは赤血球を栄養源にして増殖していきます。赤血球が破壊されると溶血性の貧血が起きますが、進行すると臓器の機能障害や命の危険があります。胎内を介して子犬へ感染することもあり、妊娠中の犬は特に注意が必要です。
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症状
元気がない。疲れやすい。食欲がない。体重が減る。ふらつく。おしっこが赤い。おしっこが濃い。熱がある。息が荒い。歯茎が白い。舌が白い。
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検査・処置等
・顕微鏡検査
・マダニ駆除薬、抗菌剤、ステロイド剤、造血剤
・輸血 -
管理
マダニの予防を行いましょう。犬の体にマダニがつかないように予防薬等を使用します。マダニは山や森、草原などによく生息し、活動期は春から秋です。国内では暖かい西日本に多かったのですが、近年は発生エリアが広がっています。散歩の後には犬の体の確認を行いましょう。マダニを発見したことも、手で引きはがすと顎の部分が皮膚に残ってしまいます。動物病院に連れていきましょう。
MEMO
初期段階の症状を見落としやすく、いつのまにか潜伏感染(症状があらわれずに感染)していて気づかないことがあります。回復しても無症状のままキャリアとなっていることがあります。体力や免疫力が低下すると再発する恐れがあります。バベシア原虫に寄生されていることがわかったら、その増殖を抑え、症状を緩和させ、体力回復を促すのが治療の目的となります。
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