肛門嚢炎
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概要
犬の肛門の左右斜め下にある袋(肛門嚢)が、炎症をおこす病気です。 細菌の感染、肛門嚢の管の詰まり、体調不良、肥満、お尻の筋肉(括約筋)の筋力のおとろえなどが考えられます。肛門嚢には臭腺の名残である肛門線から分泌された液が入っています。通常は排便時に少しずつ排出されます。ところが、体外への管がつまり、分泌液が十分に排出されず嚢内に溜まると、細菌が繁殖しやすくなります。
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症状
お尻をかゆがる。お尻を地面にこすりつける。肛門の周りの皮膚が荒れている。肛門の周りから出血している。肛門から膿が出る。肛門を舐める。肛門の周りをかむ。
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検査・処置等
・分泌液の排出、肛門嚢の内外の洗浄
・外用薬塗布 抗菌剤
・外科手術 -
管理
肛門の周りを清潔にしておきましょう。また1か月に1回程度、肛門嚢をしぼってあげましょう。
MEMO
日ごろから犬の様子に変わったことが起きていないか気をつけましょう。肛門嚢に分泌液が急にたまって炎症をおこすわけではありません。肛門の周りの様子に気をつけることで早期に発見できる可能性が高まります。肛門嚢をしぼるコツについては、獣医師、動物看護師、トリマーに相談しましょう。
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