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vol.15
動物病院が苦手な犬・猫...
ストレスを最小限にして
通院する工夫とは?
なぜ犬や猫は
動物病院を怖がるのか?
動物病院には消毒薬の匂い、金属のテーブル、他の動物の鳴き声など、ペットにとって不安要素が詰まった環境です。
さらに、注射や検査の痛みを一度でも経験すると、「病院=嫌な思い出」と記憶されやすくなります。これは人間のトラウマと同じように、脳に強く刻まれることで、次回以降の恐怖心が増してしまいます。特に生後間もない時期の社会化が不足していた場合、人見知りや環境変化への敏感さがさらに高まりやすい傾向にあります。
通院前にできる
「慣らしトレーニング」
通院のストレスをできるだけ軽減するためには、いきなり病院に行くのではなく準備が重要です。
キャリーを普段からリビングに出しておくだけで、特別なものではないという安心感が徐々に芽生える可能性があります。
やわらかい毛布やタオルなどの匂いを忍ばせたり、おやつを中に入れて「この中は快適な場所」と伝える習慣をつけましょう。さらに、ケア習慣として、「キャリーに入ってドライブ」→「病院の前まで行って帰る」と段階的に慣らしていくと、恐怖感が和らぎます。また、迎えに行く時間や待ち時間の短い予約制クリニックを選ぶことで、ペットの負担も軽減されます。
飼い主がリラックスする工夫も効果的です
ペットは飼い主の気分を敏感にキャッチします
ペットは飼い主さまの緊張や焦りを敏感に察します。通院の前日はゆっくり深呼吸し、最低限の準備だけで落ち着いた状態を作りましょう。
例えばキャリーにゆったりとしたタオルを敷き、優しい声で話しかけながらそっとテーブルに乗せてあげれば、ペットは「怖いことは起きない」と感じやすくなる場合があります。
こうした小さな積み重ねが、通院時の不安を大きく減らす鍵です。
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「病院が近づくと固まってしまって...」「キャリーを見るだけでパニックに!」
愛犬・愛猫の通院ストレスに頭を抱える飼い主さまへ、獣医師からのアドバイスをお届けします。