健やかな食生活の基本であるデンタルケアをしっかりと
ペットも虫歯になるの？歯周病とは？
ワンちゃん・ネコちゃんはいわゆる「虫歯」にはなりづらいと言われています。
お口のトラブルでよくあるのは「歯周病」と呼ばれる、人の「歯槽膿漏」に似たものです。食ベカスなどの汚れのせいで細菌が繁殖し、歯そのものには悪さをしませんが歯茎の骨が溶けることで歯がグラグラ…最終的にはポロっと抜けてしまう恐れがあります。
歯みがきとスケーリングで予防
日々の診察でよく経験するのは、ご家族の方から「この子、口が臭いんです…」とご相談いただくこと。お口の中を覗いてみると、ああ、やっぱり…。ひどい歯周病で、すでに何本かは自然に抜けてしまっているのです。
処匿には全身麻酔が必要ですが、しっかり対処してあげれば口臭は全然しなくなるはず。ただし、高齢の子、あるいはその他の病気がある子は、全身麻酔ができない場合も少なくあリません。そうなる前に、若い時から日々の「歯みがき」を習慣づけましょう。
ネコちゃんのお口のトラブルはワンちゃんとは少し異なり、「破歯細胞性吸収病巣」と少し長い名前の病気が多いと言われています。こちらもお口の中の食ベカスがその原因の一つと言われていますので、ワンちゃん同様に歯みがきは大切です！
夏の健康アドバイス
痒み・耳アカの原因になるマラセチア菌
暖かくなってくると気になるのがワンちゃんの耳の臭い。なんだか脂っこい臭いがしたら要注意です！
ワンちゃんの耳にはマラセチアという菌が繁殖しやすく、痒みや耳アカの原因になります。特に垂れ耳のワンちゃんたちは、通気性が悪く耳の中がジメジメしやすいので発症しやすい傾向にあります。後ろ足で耳を掻く、頭をブンプン振る、床に耳を擦りつけるなどの仕草は痒みのサイン！見逃さず病院へ連れていってあげてくださいね。
今回はワンちゃん・ネコちゃん共通のデンタルケアについてのアドバイスです。