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vol.06

飼い主さまが防いであげたいおうちの中でも発症する熱中症

今回は、夏場に注意したいワンちゃん・ネコちゃんの熱中症です。

暑い日に体内の熱を上手に逃がせない子も

暑い季節がやってきました。汗ばみながらこの記事を読まれている方も多いかと思いますが、おうちの中にいるワンちゃん・ネコちゃんも暑そうにしてないでしょうか?
夏場は室内の温度・湿度が上がりやすく、日中・夜間を問わず熱中症で来院するペットをよく見かけます。人間は発汗による気化熱の効果で体温が上がるのを防いでいますが、犬と猫は発汗がほとんど機能していません。その代わりに耳からの放熱やグルーミングで濡れた毛の気化熱を利用して体温を調節しているのです。
特にワンちゃんは舌を出してハァハァと早く浅く呼吸をする「パンティング」で、効果的に体内の熱を外部に逃がしています。そのため、垂れ耳やグルーミングが上手くできないワンちゃん・ネコちゃんや、パンティングによって放熱が上手くできないワンちゃんは、体温が上がりやすく熱中症のリスクが高いと言えます。

風通しを良くして室内は27℃以下に

熱中症を予防するには、まず風通しを良くすることが重要です。部屋を閉め切らず、扇風機やサーキュレーターなどで空気が室内に篭らないようにします。冷房をガンガン利かせる必要はありませんが、室内は27℃を超えないように留意してあげてください。
安静時に口を開けての呼吸がいつもより激しい時や、ふらつき、嘔吐、元気消失が見られる時は熱中症の疑いがあります。そのような症状が見られたら動物病院での早期の受診をおすすめします。

夏の健康アドバイス

病気か習性か見分けたい夏場の食欲不振

ペットも暑い季節は食欲が減退することがあります。摂取カロリーを抑えて体脂肪を減らすことで暑さをしのぎやすくする動物の習性によるケースや、単純に暑くてお散歩時間が減ってお腹が空きにくくなっている場合もあり、健康上問題ないことがほとんどです。
重要なのは病気による食欲不振と正常な習性を見分けること。特に嘔吐、下痢、咳、多飲・多尿、元気消失などの症状を伴う時は、暑さのせいだけにしてしまうのは危険かもしれません。

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